チンポ

1名無しさん@純邦楽2014/07/13(日) 18:08:00.98ID:/AECmKPu
鈴木のあほー

112名無しさん@純邦楽2017/08/31(木) 18:32:13.72ID:2kg6wXZW
『白鯨』と『バートルビー』の〈共通点と相違点〉を線密に調べ上げるには、この短い序文では尽くせない注意力を必要とするであろう。
(ハーマン・メルヴェル序文)

113名無しさん@純邦楽2017/08/31(木) 18:39:06.78ID:2kg6wXZW
この東京の夏を支配する沈黙とも音とも取れるものがあつて金魚売りの呼び声もその夏の響を発したので夏だと思へばそこに自然に夏の生活があつた。
又それがあつて通行人が着てゐる浴衣が夜目に白く見えて下駄の音が冬とは違つた一種の騒々しさで聞えて来た。
(東京の昔)

114名無しさん@純邦楽2017/09/03(日) 08:28:20.64ID:AlW+9WH2
酒とも、煙草とも縁がない所謂、道学者流が口を酸っぱくして禁欲を説くようなもので、ロンドンがここから何千里か、何万里も山や海を越えた向うにある時に、
ロンドンのハムはハムステッドのに限るなどと言った所でどれだけの足しになるだろうか。
(ロンドンの味)

115名無しさん@純邦楽2017/09/04(月) 03:52:28.33ID:3hqrlIGB
酒を飲んでいてそれが所謂いい酒ならば酔いが一定の所に留っていてそれ以上にも以下にもならない。
それは酔っているのに違いなくても意識が普通よりも多少は鮮明になっている程度のことでその状態が続けたいから飲むのを止めずにいることにもなる。
(埋れ木)

116名無しさん@純邦楽2017/09/04(月) 04:03:24.06ID:3hqrlIGB
赤茄子(あかなす)の腐れてゐたるところより幾程(いくほど)もなき歩みなりけり  『赤光』

117名無しさん@純邦楽2017/09/07(木) 07:27:36.14ID:OZ50xfR4
JLボルヘス
ジャック・ロンドンのなかで、二つの対立するイデオロギーが出合い、協調している――生存競争における適者生存のダーウィン説と、人間の限りない愛とが。
(ジャック・ロンドン序文)新編バベルの図書館

118名無しさん@純邦楽2017/09/08(金) 01:03:22.64ID:HrSwn9ua
マイルス・デイヴィスはブーイングを浴びた。ハンク・ウイリアムスはブーイングを浴びた。ストラヴィンスキーもブーイングを浴びた。
あなたもたまにブーイングを浴びないと何者でもなくなる。

119名無しさん@純邦楽2017/09/09(土) 14:40:08.82ID:3FqFOgih
シュナーベルはおそらく史上最大のベートーヴェン弾きです。
私がベートーヴェンの本質にいちばん純粋に引きつけられるのは、シュナーベルを聴いているときです。
(『グレン・グールドは語る』 )

120名無しさん@純邦楽2017/09/12(火) 07:56:45.96ID:ogsZ+Oqn
グレン・グールド?
ラジオは子供の頃からとても身近なメディアで、私はほとんど途切らすことなく聴いていました。
だから私にとっては壁紙なのです。
ラジオをつけたまま眠りましたし、実際、今の私はラジオをつけておかないと眠れないのですよ。
睡眠薬のネンブタールを服用しなくなって以来(笑)。

121名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 01:43:02.31ID:S1eq4eU2
ショパン、シューマン、リスト――特に初期はそうですが――は、効果を狙って書いています。
彼らは、ある意味で、公安を乱すために音楽を用いているのです。
その音楽がどれほど洗練されたものであろうとも、です(ショパンがいい例ですが)。
騒乱を導くことの方が形式上の要件より優先されるのです。

122名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 01:51:11.11ID:S1eq4eU2
私の音楽の趣味は、新ヴィーン学派に到り、かつそれを含むようです。
シェーンベルクの作品で、私が評価を留保するものも多いですが、それでもかれは巨匠だと思います。
(『グレン・グールドは語る』 )

123名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 01:59:11.50ID:S1eq4eU2
J.L.ボルヘス?
彼が夢想し、その死によって完成または消滅した物語を想像してみることをわれわれに禁じているものは何もないだがそれはそれとして、彼の全生涯は、ひとつらなりの夢であった。
(ナサニエル・ホーソンの序文)
新編バベルの図書館

124名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:12:19.31ID:S1eq4eU2
Kが今日中にもたどり着こうとおもっていたかなたの城は、すでにふしぎに暗くなり、ふたたび遠ざかっていった。
それでも、しばしの別れの合図は送ってやるぞといわんばかりに、城のほうから悦ばしげな鐘の音がひびいてきた。
そのひびきに胸をしめつけられるような思いがした
『城』

125名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:15:00.43ID:S1eq4eU2
グレン・グールド?
(夢もラジオの影響を受けますか?)もちろん。
睡眠中にニュース番組がある場合の話ですが、私はそれを聴き取り、夢の題材にしてしまうのです。
(『グレン・グールドは語る』 )

126名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:16:34.54ID:S1eq4eU2
ボブ・ディラン
穴の底に落ちてみるのもいいものさ。

127名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:18:52.03ID:S1eq4eU2
パウル・ツェラン
粒状の、/粒状で、繊維状の。
茎状の、/密な――/葡萄状で、放射状の――腎臓状の、/板状で、/塊状の――粗な、枝―/分れした――石は、口を/さしはさまなかった、石は、/語りかけた、/閉ざす前のかわいた目に語りかけた。
//語りかけた、語りかけた。
/だった、だった。
(『迫奏』)

128名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:21:04.08ID:S1eq4eU2
グレン・グールド?
アーチストは聴き手の要求を意識しない存在であるべきだ。
注目されなければ無名でいられるから、人のために弾くなどという錯覚を起こさない。
聴衆もアーチストの奴隷でなくなるだろう。

129名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:28:48.61ID:S1eq4eU2
葛原妙子
エジプトの死王起きあがることありてあなまぼろしの飲食(おんじき)をせり   『をがたま』

130名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:41:46.59ID:S1eq4eU2
Franz Kafka
朝、胸苦しい夢から目をさますと、グレゴール・ザムザは、ベッドのなかで、とほうもない一匹の毒虫に姿を変えてしまっていた。
あおむけに寝ている背中は鎧のように固く(中略)情けないほど細いたくさんの脚が、眼のまえにちらついているのは、いかにもよるべない風情だった。
『変身』

131名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 02:58:14.10ID:S1eq4eU2
グレン・グールド?
バッハとは、息子たちの華美で芝居がかった演技性に支配された世界に生き残っていた古い時代の音楽家の思想を集大成した人物だったのです。
(『グレン・グールドは語る』 )

132名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 03:04:40.46ID:S1eq4eU2
葛原妙子
水中より一尾の魚跳ねいでてたちまち水のおもて合はさりき   『葡萄木立』

133名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 03:08:31.96ID:S1eq4eU2
古井由吉
ついでに、詩経や楚辞、さらに易経まで読んだのだから、我ながらご精進のことです。
(「群像」2012年12月号 翻訳と創作と)

134名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 03:16:08.39ID:S1eq4eU2
古井由吉
私には生来行き過ぎる傾向があって、唐代にさかのぼり、おおよそ漢代から南北六朝時代の詩を集めたアンソロジー、「古詩源」と言います。
清の時代の沈徳潜が集めたものですが、これを随分熱心に読みました。
(「群像」2012年12月号 翻訳と創作と)

135名無しさん@純邦楽2017/09/15(金) 03:18:18.03ID:S1eq4eU2
Franz Kafka bot? @kafkaf
きわどい課題ーー爪先立ちの歩行。
ただし、朽ちた梁を橋として、このうえを渡る。
したの水面に映った自分の鏡像、ただそれだけを踏んで渡る。
足で全世界を吊るす、この苦痛に堪えられるよう、両手はただ空中にあげて痙攣させておく。
『断片』

136名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 08:42:00.78ID:tdbWtlYu
葛原妙子
椿の花落ちて腐れし泥の窪ミノタウロスの落命おもほゆ  『薔薇窓』

137名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 08:44:27.30ID:tdbWtlYu
葛原妙子
まなぶたに蠍(さそり)の如き傷置かばきらきらと更に倨傲なるべし   『飛行(ひぎゃう)』

138名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 08:49:50.24ID:tdbWtlYu
吉田健一
寧ろ旅をなすものは夜通り掛つた横丁の石畳が放つ鈍い光とかホテルの窓から観た向う側の建物の屋根とかいふ自分が住み馴れた場所でも珍しいとは限らないものでただそれが旅で正確な働きを取り戻した眼に映って我々の記憶に残ることになる。
(思ひ出すままに)

139名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 09:04:41.59ID:tdbWtlYu
吉田健一
女王は、「ふしぎの国のアリス」をおほめになり、このつぎに何か書いたら、その本もぜひ見たい、と言われました。
そうすると、ドッジソンは、むずかしい数学の本を献上したので、女王はひじょうにおこまりになったということです。
(「ふしぎの国のアリス」解説)

140名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 09:39:24.22ID:tdbWtlYu
ステファヌ・マラルメ?
唯単に一つの散策がなされ了った.現在というものについての感覚のうち,幾人かの人の心に,希薄だが正確な一つの感覚を惹き起した,あてもないこの彷徨(ディヴァガシオン)によって.

141名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 09:41:40.20ID:tdbWtlYu
グレン・グールド?

どういうわけか、私はペダルの濫用が大嫌いなのである。
例外は、響きにわずかに光沢をもたせてビートをはっきりさせるといった強調をするとき、そのときだけだ。
実は私にはペダルを踏みならす悪い癖があるが、これはこの強調のためである。
彩りを加えるとか、楽譜に何かを施す意味では、ペダルを嫌う。

142名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:09:27.01ID:tdbWtlYu
葛原妙子
雑木林の中なる古き窯(かま)あとはおそろしきものも焼きしかにみゆ   『朱霊』

143名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:14:45.17ID:tdbWtlYu
パウル・ツェラン
目の中の条痕――/道の半ばで眼差しによって/認められ奪いとられた亡いもの。
/本当に紡がれた、再び舞い戻ってきた/一度もなかったもの。/道筋の半ばで――最も長い道筋の。
(『条痕』)

144名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:18:50.67ID:tdbWtlYu
古井由吉
それでもやがては放棄することになり、ヘルダーリンにもどった。
あるとき旅行先でヘルダーリンを読んでいるうちに、ギリシャ語のおさらいをしなければならないと思いました。
すでに還暦過ぎです。
(「群像」2012年12月号 翻訳と創作と)

145名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:20:22.13ID:tdbWtlYu
古井由吉
長続きしないだろうと思っていたら、思いのほかのご熱心で、
文法書から始めて、アイスキュロスやソフォクレス、さらにピンダロス、毒を喰らわば皿までのこころで、ソクラテス以前の哲学者たち、さらにホメロスまでギリシャ語で読んだものです。
(「群像」2012年12月号 翻訳と創作と)

146名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:22:28.41ID:tdbWtlYu
古井由吉
かなたへ耳を澄ませば、かなたもこちらへ向けて耳を澄ます。
これはヴァレリーの、たしかナルキソスの詩の中にある言葉です。
ナルシスといえば水鏡です。
視覚的には鏡ですが、聴覚的には谺とも言えるでしょう。
(「群像」2012年12月号 翻訳と創作と)

147名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 10:23:47.33ID:tdbWtlYu
古井由吉
息を引き取った後で、死んだ自分を去り際に振り返る。
そんな想像が人の内に埋めこまれているようだ。
(たなごころ「群像」2017年8月号)

148名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 14:46:44.86ID:tdbWtlYu
葛原妙子
みるみるにテレヴィの枠よりしたたりて腥き血は床(ゆか)に澪れき   『朱霊』

149名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 14:49:56.22ID:tdbWtlYu
パウル・ツェラン
こうも書いてあった、……と。/どこに? 僕らは/それについては沈黙を守った。
/毒に鎮められて、大きな、/一つの/緑色の/沈黙。一ひらの夢、それには/何か植物のようなものへの思いがまつわっていた――/緑色の、そう、/まつわっていた、そう、/邪悪な/空の下で。
(『迫奏』)

150名無しさん@純邦楽2017/09/16(土) 15:30:33.63ID:tdbWtlYu
原石鼎(1886〜1951・12・20)
ぎくぎくと乳のむあかごや春の潮
高々と蝶こゆる谷の深さかな
青天や白き五弁の梨の花
夕月に七月の蝶のぼりけり
秋風や模様のちがふ皿二つ
けさあきの一帆生みぬ中の海
頂上や殊に野菊の吹かれ居り
蔓踏んで一山の露動きけり
とんぼうの薄羽ならしし虚空かな  
雨を来し人の臭ひや桜餅

151名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 09:38:02.94ID:clcS5GDq
J.L.ボルヘス?
人間は幻のような存在でしかない。だからこそ人の心を揺り動かすのだ。

152名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 09:40:16.98ID:clcS5GDq
ボブ・ディラン
いい芸術家になるためには飢える必要はない。愛と深い洞察力と強い見解を持っていればいいんだ。
それに堕落しないように努力しなければならない。妥協しないこと、それがよい芸術家に必要なことだ。

153名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 10:02:09.23ID:clcS5GDq
葛原妙子
ガスタンク遠(をち)にしらみて沈みゆくひぐれ蒼白の薔薇を咲かしぬ   『飛行(ひぎゃう)』

154名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 10:11:52.34ID:clcS5GDq
デリダ
真実を話すためには、誠実であるためには、嘘をつくことができなければなりません。
嘘をつくことができない存在なら、正直であることも誠実でもあることもできません
(『言葉にのって』)

155名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 10:15:23.79ID:clcS5GDq
グレン・グールド?
聞く者にこの世のことを忘れさせてくれない音楽は、それができる音楽より本質的に劣っていると私は思う。

156名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 10:17:20.03ID:clcS5GDq
Franz Kafka
「当地にはこんなことわざがあります。ご存じかもしれませんが『お役所の決裁は、若い娘の返事のように煮えきらない』というんです」。
「みごとな観察だ」とKは言った。
「うがった見かたです。お役所の決定のしかたは、ほかにもまだ若い娘と共通したところがあるかもしれませんね」
『城』

157名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 10:32:01.13ID:clcS5GDq
吉田健一
酒を飲んでいてそれが所謂いい酒ならば酔いが一定の所に留っていてそれ以上にも以下にもならない。
それは酔っているのに違いなくても意識が普通よりも多少は鮮明になっている程度のことでその状態が続けたいから飲むのを止めずにいることにもなる。
(埋れ木)

158名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 14:44:55.76ID:clcS5GDq
パウル・ツェラン?
月は/いくつもの谷のなかへもぐる、
/窪地に お前の像を描く……//羊歯が/死んだ甲虫たちに 静寂をそよがす…//いくつもの根が 互いに抱き合う…/リューベツァールが 眠っている……//夜は、
/もはや鳴らない…
(『(ぼくの荷車は)』)

159名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 18:47:30.04ID:clcS5GDq
葛原妙子
冬の甍(いらか)あらはなる日よ胎児は仄暗き羊水の中に揺れゐき   『葡萄木立』

160名無しさん@純邦楽2017/09/17(日) 18:51:45.87ID:clcS5GDq
ステファヌ・マラルメ?
詩句,――数個の単語(ヴォカーブル)を,一つの自己完結的な,全く新しい,国語には属さない謂わば一つの呪文を形造っているような語(モ)に作り変える詩句というものが,
〔……〕用語に残存する偶然性を,至上のひと吹きによって否定しつつ,言葉のこの孤立を完成する.

161名無しさん@純邦楽2017/09/18(月) 19:46:27.91ID:Lwd7TgMB
パウル・ツェラン?
いくつもの根が 身をよじる――/その下に/おそらく 一匹のもぐらが棲んでいる……/あるいは一人の小人が……/あるいは ただ土か/そして 一条の銀の水が……//もっとよいのは/血であるのに。
(『願い』)

162名無しさん@純邦楽2017/09/19(火) 16:27:20.11ID:QTMfAany
パウル・ツェラン
声ではない/声――一つの/晩いざわめきが、時ならぬ時、/ようやくここで呼び醒まされて、/お前の思いに授けられる――一枚の、
/目の大きさの、深く/刻み目の入った果皮、それが脂を/滴らす、傷口は/塞がろうとしない。
(『声たち』)

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